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ピアニスト 吉 泉 善 太 公式ウェブサイト

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ごあいさつ&プロフィール/Greetings&Profile

ごあいさつ

吉泉善太の肖像

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50歳を機にホームページを作ってみました。
私のこれまでの活動とこれからの計画、
そして日々の生活の一端をご紹介していけたらと願っています。

2024年吉日 吉泉善太

吉泉善太よしいずみぜんた プロフィ-ル

 札幌市出身。5歳よりピアノを始める。札幌南高等学校、北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽科を卒業後、1996年に渡独。

 ベルリン"ハンス・アイスラー"音楽大学において、ガブリエレ・クップファーナーゲル氏(ピアノ)、ラルフ・ゴトーニ氏(室内楽)、ヴァルター・オルベルツ氏(室内楽)のもとで研鑽を積む。2002年同大学院を修了、ドイツ国家演奏家資格を取得。

 オールベートーヴェンプログラムのリサイタル開催によって、2001年 札幌市民芸術祭奨励賞受賞。その後 2014年まで、ベルリンを本拠地として演奏と音楽教育の分野で活動を続ける。ベルリン交響楽団、ベルリン楽友オーケストラと共演。マルクノイキルヒェン管弦楽器国際コンクールの公式伴奏者を務める。ソロリサイタル及び室内楽、歌曲の伴奏者としてもヨーロッパと日本各地で数多くの演奏会に出演。

 日本へ帰国したのちは札幌を拠点に演奏活動と後進の指導にあたっている。また、北海道の著名なオペラ団体の公演において、コレぺティトーア(*)として精力的に携わっている。2018年、第7回北の聲アート奨励賞受賞。

 現在、北海道日独協会副会長、ベルリナー・ベーレン、北海道フーゴー・ヴォルフ協会会員。北翔大学教育学科音楽コース非常勤講師。


* コレペティトーア(Korrepetitor): オペラ歌手の伴奏・音楽指導をするピアニストのことです。

~音楽による一期一会の出会いを大切に、作品の素晴らしさを伝えるべく活動しています。
ソプラノ歌手の妻、奈々子と飼い猫のムンクは良きパートナーです。~

エッセー/Essays

 ピアノリサイタルのプログラムノートなどから転載します。

ピアニストと室内楽

 私は、5歳からピアノを習い始めました。家にアップライトのピアノがあり、母が趣味で弾いていたこともあり、自然と興味を持ったようです。一人っ子でひとり遊びが大好きな性格の私には、ピアノという楽器が合っていたようで、練習するのが嫌な時はありましたが40年の長きにわたってピアノとともに歩んできました。

 ピアノという楽器は、低音から高音まで音域も広く、弾き方次第で音量や音色の変化を自由につけることもできて、一人でオーケストラのようなスケールの音楽を楽しむことも可能です。古今東西、あらゆる作曲家の多くがピアノの名手でもあり、ピアノを習得することが必要とされ、「楽器の王様」としての地位を揺らぐことなく保ってきました。

 そして「楽器の王様」と歩む人生には、もうひとつ別の楽しみ方がありました。ピアノという楽器は、人間の声や管弦楽器との相性も抜群です。いってみれば、美味しい炊き立てのご飯のようで、海鮮丼、かつ丼、チャーハンなどなど、他の食材をしっかりと引き立てるように、ピアノも和声という土台を作り、相方ともいうべき声や楽器の話し相手も務めます。ピアノが参加する室内楽作品や歌曲のレパートリーは、ピアノ独奏曲に匹敵あるいはそれ以上の大きな広がりがあります。

 とても幸運だったことに、私が子どもの頃に通っていた音楽教室では、ピアノ以外にヴァイオリンと声楽の生徒さんもいました。そして発表会では、そのような生徒さんと共演する機会を作ってくださいました。他の人と一緒に演奏するには、相手の音を聞きながら、呼吸を合わせ、バランスに気をつけながら、自分のパートの演奏にベストを尽くす必要があります。決して簡単なことではありませんが、そのような世界へ導いてくださった先生方には感謝の念が尽きません。

 その後、北海道教育大学を経てドイツへ留学することになりましたが、師事した先生皆さんが、室内楽や歌曲の演奏をとても大事にされ、とても魅力的な活動をなさっています。ピアノリサイタルやオーケストラの演奏会に比べて、地味で難しそうという印象を持たれがちの室内楽コンサートですが、素晴らしい名曲を気の置けない良き仲間とともに紹介していくことも、今後の大事なライフワークにしようと思う今日この頃です。(2019年8月28日《室内楽の夕べ vol.1》プログラムに掲載)

小川の流れ

 旅行のガイドブックなどを眺めますと、ドイツ観光の王道コースはフランクフルト国際空港を起点に、戦災を免れた古き良き学生の町ハイデルベルクを訪れ、ネッカー川沿いに古城街道を進み、中世のメルヘンの世界がそのまま残るとても小さな城郭町ローテンブルクで一息ついて、そこからロマンチック街道を南下して、ドイツアルプスの山間の町ヒュッセンのノイシュバンシュタイン城を見学するというルートになるようです。ドイツの南部、昔はバイエルン王国だった地域は食べ物も美味しい、ビールとワインも最高、自然と調和した建造物も美しく人も大らかで親切、と旅行するのが楽しくなるような条件がそろっています。

 しかし、ドイツ旅行の別のおススメコースとしてフランクフルトから北東へ進路を取ってバッハが生まれた町アイゼナッハ、第1次世界大戦後に制定された憲法の町としても知られるヴァイマール、バッハが晩年音楽監督を務めたトーマス教会があるライプツィッヒ、かつてのザクセン王国の首都であった文化都市ドレスデン、そしてゴールとしてドイツの首都ベルリンへと至るルートをご紹介したいです。このコースは、ドイツを代表する詩人であり科学者であり政治家でもあったゲーテにゆかりのある町を通るので「ゲーテ街道」とも呼ばれています。

 このコース、フランクフルトを出発してしばらくすると、冷戦時代に分割されていた旧東西ドイツの国境線を超えてそのほとんどが東ドイツに属していましたので、鉄道や道路などのインフラ整備も遅れていまして、私がドイツに渡った頃(1996年)はすでに東西ドイツが再び統合されていましたが、町並みも全体的に色褪せていて寂しい印象を持ちました。それと、秋から冬にかけては天気もあまりよくないことが多く、真冬の寒さはとても厳しいです。しかし最近ではインフラ整備と町の再開発も着実に進み、スピーディに快適に旅行できるようになりました。しかし気象的な条件はそれほど変わっていないようでして、ちょっと陰のある静かな町の佇まいの中で、偉大な先人の思索的な世界に想いを馳せることができます。

 さて、ここで音楽に話を移しましょう。バッハBachはドイツ語で「小川」という意味ですが、17世紀に生まれた彼の音楽は時代とともに大海へ注ぐ大きな流れとなりました。しかしその流れの旅はいつも安泰だったわけではなく、時代の趣味と合わないという理由で忘れ去られた時期もありました。そのような彼の音楽を再発見して蘇演したのがメンデルスゾーンであり、シューマンも音楽を志す若き後輩たちに、「バッハから学ぶように」と言い続けました。

 バッハ、メンデルスゾーン、シューマン、この3人の生き方、性格は3者3様で音楽の響きも違いますが、共通の土壌で育って活動した3人それぞれの代表作を、その横顔を思い浮かべながらお楽しみいただけると幸いです。(2018年9月12日《吉泉善太ピアノリサイタル》プログラムに掲載)

レッスン情報/Lesson

吉泉善太よしいずみぜんたピアノ教室

札幌市中央区、藻岩もいわ山麓さんろくの閑静な住宅街でレッスンしています。

4、5 歳の未就学児から 80 歳を超える高齢者まで、元気にピアノを弾いています。

Q

どのようなレッスンでしょうか?

A

レッスンでは、カワイ製 SK のグランドピアノとスタインウェイのアップライトピアノを使用しながら、ホールでもよくひび多彩たさい音色ねいろうたう演奏を目指しています。

A

音楽作品にまつわる背景はいけいについての探求心たんきゅうしんを大切にしています。

A

生徒さん自身が自分の演奏について最良の教師となれるように、演奏上の壁突破法かべとっぱほうを一緒に考えていきます。

ピアノの個人レッスンの他に、声楽せいがく管弦楽器かんげんがっきの伴奏をしながらのコレぺティトーアレッスンも行っております。
アクセス
  市電札幌市電 電車事業所前より徒歩1分
レッスン謝礼について
  ・ワンレッスン 5,000円 から
  ・1か月 4 回で 10,000円 から
   時間や内容に応じて変動します。
レッスンのお問い合わせ・お申し込みは、
 お問い合わせ(Contact)  コーナーよりご連絡をお願いいたします。